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国際人権A規約に対する政府報告について

スルメです。ツイッターにて非常に重要な指摘をいただきました。

外務省による国際人権規約に関するページhttp://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kiyaku/をごらんください。「規約第16条及び第17条に基づく第3回政府報告(PDF)」というのが、私たちの取り組む学費・奨学金問題に直接関係のある、いわゆる「国際人権A規約」に関する政府の公式な回答です。

このうち、第13条1.教育についての権利 (3)高等教育 のページ(P.74)第4段落から抜き出してみます。

「意欲と能力がありながら経済的理由により修学が困難な学生のために、独立行政法人日本学生支援機構法に基づき、(独)日本学生支援機構が奨学金の貸与を行っている。また、(独)日本学生支援機構のほか、地方公共団体、公益法人等が奨学金事業を行っている。さらに、国公私立の大学では、学生の経済的状 況等により、授業料の減免が行われている。」

ところが、これの英訳http://www.ecoi.net/file_upload/1788_1340112088_e-c-12-jpn-3-en.pdf (P.64)を確認してみますと


364. For those endowed with both the desire and talent, but hampered from attending university because of their financial situation, the Japan Student Services Organization (an independent administrative corporation) awards scholarships in accordance with the provisions of the Act on the Japan Student Services Organization. In addition, municipalities, local governments, and non-profit public-interest corporations also operate scholarship programs. Moreover, national, public, and private universities waive or reduce tuition for needy students.

となっています。見てのとおり、和文の「貸与」という言葉が英文では"awards scholarships"というふうに置き換えられており、意味が全く異なっています。
試みに、手元にある辞書(ランダムハウス英語辞典)を引いてみますと、

award[¹wQwrd]

■v.t.

【1】〈政府・団体などが〉〈賞などを〉(人に)授与する,与える{to…};〈人に〉(…で)報いる{with…}:
award prizes 賞を与える
award a person an honor 人に栄誉を与える
be awarded the George Cross [a scholarship] ジョージ十字賞[奨学金]を授与される.

一般にscholorshipが学生ローンを指さないことはウィキペディアhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%A8%E5%AD%A6%E9%87%91にもまとめられています。

以上から、"awards scholarships"という表現が「貸与」を意味しないことは、素人ながら明らかのような気がします。一応、専門家の方でこうした英語表現に詳しい方がいましたらご教授願いたいです。

以上が真実なら、日本政府は対外的に、「奨学金」を授与することで国際人権規約を遵守しているポーズを見せつつ、国内に対しては、今までどおりの「学生ローン」の「貸与」を行っても人権規約に違反しないというダブルスタンダードの姿勢でいることになります。そうであればこれは詐欺であり、私たちも国連をも欺いているということになります。

ご意見お聞かせください。
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コメント

なんだ、この

主張。

夜中にクスリと笑った。面白すぎる。
ある意味、心の底から楽しめるすばらしい論点だ。
読み返してみた。
また笑える。

兎にも角にも、次の更新をとても楽しみにしています。
一生懸命がんばってくださいね。

あと、「参考文献:wikipedia」は駄目だよ。俺としてはここでまた笑いどころを作ってくれて嬉しい限りなんだけど、次からは論文or書籍で参考文献を書いてね。

質問なのですが、デモに参加されている奨学金を借りている方々はお金を今後返さない予定なのですか?

甘えですね

奨学金を全額返済したものですが、あなた方の主張は当方からすれば甘え以外の何物でもないと感じます。
こちらは転職、鬱病などで数年職に就けない状態でしたが、次の方のために返済を行いました。
あなた方の主張は自身のことしか考えていないとしか見受けられません。

>羽猫さん
完全同意です。
人のお金で大学に行かせてもらったのに返したくない、というのは我が儘すぎるでしょう。
私は現在大学4回生ですが、大学はお金のことを考えて国立大学に進学しましたし、バイトをしながらも勉学はきっちりしています。

お金がないなら、国立大学に進学すればよかっただけだし、私立大学も授業料免除してくれるところに行けばよかっただけの話です。

奨学金は借金だ!というプラカードを持っている方がいましたが、借金以外の何だと思って借りていたのかが不思議で仕方がないです。


No title

http://www.min-iren.gr.jp/ikei-gakusei/igakusei/zi5_medi/045/mw-toku-45.html 
リテラシー持ってるんですよね?こういう意見もあるみたいですよ。まぁ中学生レベルの話ですけど。いやぁ、義務教育って大事ですよね。教育に予算をあてないとこういうことになるんですね。

日本にはNeed Based型の奨学金が必要だッ\(>o<)/

外務省の英訳文ですが、これはちょっと誤解を与えますね。

翻訳では「awards scholarships」となっていますが、これだと本場の英語圏の学生が見たら給付型なのか貸与型なのか一目では判断できないと思います。ていうか、十中八九 給付型だと勘違いしちゃいますね。たとえばアメリカでは連邦政府(国)が低所得者向けの奨学金(Federal Student Aid)を運営していますが、メインの給付型は「Grant」、不足分に充当するための貸与型は「Loan」と明確に使い分けています。(ちなみに、政府が学内・学外での就労を保証する「Work Study」という制度もしばしば組み合わされます。)

単に役人さんの英語力が不十分だったのか、意図的にねつ造しているのかは分かりかねますが・・・。

私は児童養護施設を出ていますが、大学に進むのにまともな経済支援が殆どないことには本当に驚かされます。施設にいた仲間の何人かは苦労して進学していきましたが、どうにかして学費免除が叶っても生活費を稼ぐ為に空いている時間には倒れそうになるくらい働くのを見て、世の中は不公平だと感じました。

貴会の行っている活動は素晴らしいと思います。心無い人は「カネのないやつは大学行くな!」と言うかも知れませんが、教育の本義として貧富に関わらず能力のあるものは分け隔てなく受け入れるべきだというのが道理だと私は考えます。

機会があればぜひ活動に関わらせていただきたいですね。

では。

いつまで革命ごっこやってんだよ。

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