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6月27日はシンポジウム!~大学における貧困の拡大~

どうも、ご無沙汰しております。久々のブログ更新です!
今回はシンポジウムの告知です。

大学における貧困ビラ

6月27日(金)、早稲田大学「大学における貧困」というシンポジウムが開催されます。

主催者の方からは、「今回のシンポジウムは本来若者に高度の学問・知識・技術を与え、社会的な上昇の足がかりを提供する「大学」という高等教育機関が、その名とは裏腹に高額の学費を徴収し、ほとんど闇金と化した奨学金システムを利用することで、若い世代を搾取し、さらにはそこで働く教育労働者をも使いすてにする文字通りブラック企業さながらの実態になっているのではないかという点を、貧困問題・教育問題に精通したパネリスト、現場で苦しむ学生・院生皆さんとと共に考えていきたいと思い企画したものです。」という熱いメッセージを頂きました!

全国学費奨学金問題対策委員会は後援団体としてこのシンポジウムを応援します☆

今年度からは多くの大学で学費が値上げされるなど、私たち大学生をとりまく経済的な環境はまた苦しくなりました。是非この機会に、大学における貧困について考えてみませんか。

参加は自由なようなので、学費や奨学金、ブラックバイトで困っている・疑問を持っている学生は駆けつけるしかない!!
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ついに明日は文科省へ! ということで寄稿文を頂きました

明日は!ついに!3月27日!文科省に要望書の提出と抗議をしに行く日です。
そんな前夜に、寄稿文を頂きました。
明日の参加者であり、奨学金の取り立てに異議を唱える、ぶん斗くんからです。
これを読むと奨学金がローンであり、学生を支援する気がないのが丸分かりです。是非とも多くの方に読んで頂きたいです。

私が奨学金を借りた理由。そして返せない理由。

明日の抗議に参加するぶん斗と申します。私は現在、職業訓練校に通っていて、奨学金という名の借金を300万円ほど抱えています。その支払が滞り続けたために、一括で返済をするように取り立てられています。日本学生支援機構に厳しい取り立てを受けているいち当事者として、明日は要望書を提出し、抗議に参加する予定です。
多くに人にこの問題を知ってもらうために、行動の前日ではありますが、私の置かれている状況について書かせて頂きます。

1.生い立ちと背景。
私は関東の郊外で生まれました。両親は1945年生まれで今年で69歳です。
父親は弁護士を目指し長い間司法試験を受けつづけていましたが、受からず働いてもおりませんでした。母親は公立中学の数学の教師をしていましたが、過労による体調不良と父親の司法書士なら受かるという言葉が原因で53で退職してしまいました。しかし、父親は司法書士試験にも受からず、退職金は日々の生活費、家のローン、姉(私よりも六つ年上、現在川崎市職員で一昨年結婚し、今月2人目の子供を出産。私はまだ1人目の子供も実際に見てはいない)と私の学費等で、すぐにそこをついてしまいました。
今は両親は母親の年金のみで細細と暮らしてます。母の収入だけでやりくりしていた我が家に子どもの教育費を捻出する経済的余裕はありませんでした。

2 経済的に苦しくても私が大学進学にこだわった理由。
色々な思想や価値観を持つ人に出会いたかったから、また自身と同じ悩みを抱えるセクシュアルマイノリティの同世代と知り合いたかったからです。
私が生まれ育った街は多様性のかけらもなく、抑圧的で自分の居場所を見出すことは出来なかったのです。そんな中で、私は、大学は180度違う、個性と自由と「ほんとうの」知識が集まる空間である、という幻想を持っていたので、何がなんでも、借金をしてでも大学に入ってやる、という強い思いがあったのです。

3 私が奨学金を返済することが出来ない理由。
今の私に300万円もの奨学金を返す余裕はなく、現実的に返済は難しいです。そして、返すことを抵抗しても良いのではないか、とも思っています。なぜなら、奨学金制度について勉強すればするほど、問題点だらけの制度であると実感したこと、奨学金を返さないないで闘っている人達がいることを知ったこと、そして、最大の理由は同志社大学奨学金(授業料の半額が貸与でなく給付される奨学金)が経済基準も成績審査でも通っているのに、採用されなかったことです。同志社大は08年のサブプライムでマネーゲームを行い、10億もの損失を出したのです。その穴埋めに同志社大学奨学金の予算が使われ、枠が足りなくなり、本来であれば採用されるはずの多くの学生が不採用になったのです。私はこの件以降、大学が損失の責任をとらないのだから、自分も奨学金など、絶対返すもんかと返還放棄の蜂起を決意したのです。
そもそも何故、大学行くのに借金しなければならないのでしょうか。何故日本は先進国の中でも異常に高い学費負担を放置してるのでしょうか。どうして、学生支援機構(実態は学生搾取抑圧機構)は奨学金の返済金で資産運用という名のマネーゲームを平然と行っているのでしょうか、そして何故奨学金を貸与ではなく給付にしないのでしようか。おかしいし不公平だと思いませんか。確かに奨学金なんて、返したくないし、返せない。でも自分が返さなければ、保証人や連帯保証人に迷惑がかかってしまう、と悩んでいる人は是非保証制度を人的から機関に切り替えて下さい。機関保証に切り替えるためには最初に15万弱の身代金を払わねばなりませんが、手続きが完了すれば、負債は自分だけのものになるので、自分が払わなくても、他者に脅迫や恫喝が及ぶことはありません。最悪な奨学金制度が改善されるように共に声をあげ、抵抗して斗かっていこうではありませんか。

4.現在の状況。
こんなものが、皆さんのうちに届いたらどうしますか。もちろんスルーしますよね。こんなことになるまで、何故放置していたのか、と糾弾する人もおられるかもしれません。しかし私は返還猶予の手続きをする余裕もありませんでした。私は大学卒業後、就職することが出来ず、障害者介助と病院宿直とゲイビデオ通販の三つのバイトを掛け持ちし糧を得ていました。翌年は友人に誘われ自衛隊の試験を受け、海上自衛官の練習員になりました。しかし、友人は辞退してしまい、舞鶴という劣悪な環境に1人閉じ込められてしまいました。同じ思想や価値観を持つ友人はおらず、仕事もやりがいはなく、休日も舞鶴の如き田舎では、何の楽しみもないので、今年の1月末で退職しました。そして、東京のシェアハウスに引っ越し、今月からプログラミング関係について学ぶ、職業訓練学校に通っています。貯蓄も殆どありません。300万円なんてとても払えません。だから払いません。

明日は15時半に文科省前です。待ち合わせなどは特にありません。突然参加、歓迎です。
多くの声を上げていきましょう!

ご連絡はtwitterへ。

3月27日に提出する要望書を事前公開!

こんばんは!
いよいよ明後日は文科省へ行く日ですね。
今日は昼間にブツブツとつぶやいたことを整理しつつ、最後に要望書を公開します!

twitter画像


これは繰り返してて耳にタコができるよ!という人もいるかもしれませんが、日本のように学費が高くて公的な給付制の奨学金が設置されていない国は他を見てもありません。この事実は、教育費が家庭に大きく負担されているということを意味し、教育格差が公然とあることを示します。

しかし、学費や奨学金の問題は教育の機会が均等に用意されていない、格差がある、というだけではありません。
学費は高いために親に払ってもらうか奨学金や学生ローンで何とかする、というのは学生の行動や発言の自由を奪います。私たちは知らぬ間に、当たり前のようにあらゆる制限がかけられているのです。

親に学費を払って貰う場合、経済的な支配の下に置かれたまま大学生活を過ごすことになります。「誰が大学に行かせてやってると思ってるんだ」とまでは言われなくとも、親の影はちらつきます。
奨学金を借りた場合は、そのために成績を維持し、返済のために就職をせざる負えなくなり、就活でひびくようなことはしたくない、しにくいでしょう。
また、授業料以外の負担を強いられているためにアルバイトをし、多くの時間が拘束されている学生もいます。ひょっとしたら大学で授業を受けているよりバイト先に居るほうが長い…なんてこともあるかもしれません。
つまり、経済的にも、時間的にも、学生は縛られているのです。

日本の学生はおとなしい、政治的なことにも関心がない、と言われまくりますが、大きな要因の一つとして、こうした学生の柵が上げられます(イメージ的なものもあると思いますが)。それは、政治的主張などをもって活動したら親から止められる、就職に響いたら嫌だ、ということに繋がり、結果として学費は値上って、奨学金制度が改善されないままです。

私たちは、一緒に声をどうやって上げていったら良いかを考えつつ、現状はそれが難しいのは承知の上で、直接行動を続けています。
何となく、学費や奨学金というとそれで本当に困っている人だけの問題とされがちですが、多くの学生に当てはまることではないでしょうか。
どこかで学生への柵を断ち切りたい、もっと自由な生活を享受していいはずなのだ!という思いです。

DSC08917.jpg
↑7月のデモ風景。また行くぞ文科省!

私たちが直接行動にこだわる理由をお伝えしたところで、最後に、要望書を貼っておきます。

学費及び奨学金を取り巻く状況改善に関する要望書
 始めに、文部科学省の皆様が、平素よりこの国の教育を巡る状況の改善に対し、真摯な姿勢で臨んで下さっていることに深く敬意を表します。

 既にご承知のことと存じ上げますが、近年、大学の学費・奨学金問題で苦しむ学生および卒業生が増加しております。一昨年、日本が長年に渡って留保してきた国際人権規約A規約(社会権規約)第13条の留保を撤回し、当条項に明記されている高等教育の無償化へ向け、大きく舵を切ることとなりました。一方で、この国に長年積み上げられてきた、教育に対する国家的な姿勢及び教育に対する認識は、世界標準とは未だかけ離れたところにございます。

 学費・奨学金というものを国際的な視点で見た際に、経済協力開発機構(OECD)加盟34カ国中17カ国が大学の授業料を無償化しており、32カ国が給付制奨学金を導入しております。日本国の教育に対する公的支出は、国際的な水準を遥かに下回っており、「教育の機会均等」が実現されているとは、とても言い難い状況となっております。

 現在、日本で「奨学金」とされている日本学生支援機構などによる学費の貸与事業は、世界的には「奨学金」とは呼ばず、「学生ローン」に分類されるべきものです。今春から、一部の私立大学が軒並み学費を値上げすることを発表しており、学生を取り巻く経済的状況が一層困難となっている中で、給付制奨学金の設置は一刻も早く取り組むべき急務です。

 「教育の機会均等」は、日本国憲法第14条及び26条、また教育基本法第3条で定められた権利です。「教育の機会均等」を謳いながらも、日本学生支援機構は、返済が困難な者の個人情報を個人信用情報機関へ提供(ブラックリスト化)するなど、取り立ての強化を促進するばかりです。返済が困難な者のブラックリスト化は、経済的に困難な状態にある学生ほど就学・進学を諦める状況を生み出すこととなり、経済的状況を背景とした経済格差の拡大を推し進める要因となります。「返せない者」への強硬な取り立てや、信用機関への個人情報の提供は、文部科学省の皆様も懸念しておられる、教育格差の拡大を助長する施策であり、根本的な問題解決の手段には成り得ません。取り立ての強化・厳格化ではなく、無理のない返済計画の提案、または教育にかかる負担の軽減が現実的な施策であると考えます。

 多くの学生が大学を卒業した時点で500万円前後の借金を背負い、公的な学生支援機構が取り立てのために年間4000件もの訴訟を起こしている現状を見る限り、誠に恐縮ではございますが、一国の教育システムとしては破綻していると申し上げざるを得ません。上記を踏まえた上で、文部科学省の皆様には、この国の憲法及び教育法に則った行政運営を行うと共に、国際標準に則した現実的な施策を行われることを切に望み、以下の3項目を要望致します。

【要望項目】
1 高等教育にかかる学費を無償化すること
2 世界基準である給付型の奨学金を設置すること
3 日本学生支援機構の行うブラックリスト化に対し、行政指導を行うこと

以上の要望に対し、4月10日までに、文章による回答を求めます。

全国学費奨学金問題対策委員会

3月27日は文科省に要望書の提出と抗議行動を行います

こんばんは。久々ブログ更新の東洋鍋子です。

台湾では学生たちが国会を占拠して、凄いことになっていますね。
日本ではあり得ない出来事に、胸を熱くしています。
そして、このタイミングなだけに、勝手に励ましを得ています。私たちは国会は占拠出来ないけど、要望書を出したり抗議をしたりといった直接行動を地道に行い、なかったことにされがちな、今起こっている問題に対して整然と対応していきたいなと思いました。遠く日本より、台湾の学生たちを応援しています。

さて、勝手に勇気をもらったところで、3月27日の要望書の提出を抗議行動の告知をさせていただきます。

DSC09263.jpg


皆さん、去年の3月22日のゲリラ抗議を覚えていますか、または知っていますか。この行動をキッカケとして、私たちは高等教育の学費の無償化と給付制奨学金の設置を訴える活動をはじめました。7月にはデモをやり、最近では都知事選の際に候補者へ公開質問状を出すなどしました。

しかし…

やっぱり何も変わっていなし!(三歩進んで二歩下がる、くらいの前進しかしていない?)

日本学生支援機構の無利子枠が増えて返済猶予期間が伸びたけれど、なぜか突然、奨学金が打ち切りになった学生が出たり、あくどい奨学金返済の取り立ては続き、さらには今年から多くの大学で増税にかこつけて学費が値上げされます(早稲田だと4年間で13万円も値上がるらしい)。教育費を家庭で負担できないという学生は今後ますます奨学金が必須となるでしょう。また、教育格差も広がるばかりです。

無題


こんな現状ではいけない、ということで1年ぶりに要望書の提出と抗議行動を、日本学生支援機構ではなく、今回は文部科学省に直接行います。

学費が高い、奨学金もローンではないのか!
家庭や本人へ、これ以上の教育費負担を強いないでほしい!
学費捻出のためのバイトで勉強どころではない!
学費を値上げして管理の行き届いたキャンパスと、それに伴う規制強化なんていらないから値下げをしてほしい!

こうした声を届け、そして一緒に上げませんか。

3月27日は15時半に文科省前集合です!

何かご連絡がある場合は、@gakuhi_mondaiへリプライまたはgakuhimondai@gmail.comまでメールください。
よろしくお願いします。



活動記録

こんにちは!
突然ですが、全国学費奨学金問題対策委員会(略:全学委)のこれまでの活動記録をまとめてみました。
関連ブログやツイッターの記事もリンクしてありますので、あわせてご覧ください。
今後の活動も適宜追加していきます。


*2013年*

3月22日 日本学生支援機構に対し要望書の提出&ゲリラ抗議
       3.22奨学金抗議のご報告(写真多め) 要望書 資料 
       3.22奨学金抗議について(詳細報告)

4月11日 奨学金=借金!?奨学金問題脱出講座 講師:白石嘉治さん
      
4月18日 第二回奨学金抗議行動@日本学生支援機構
      
5月25日 街宣@池袋
6月 8日 街宣@早稲田
6月12日 街宣@東洋大学白山キャンパス
6月18日 街宣&ビラ配布@御茶ノ水リバティータワー前
 関連記事:街宣ってなぜやるの?~東洋鍋子さんに聞いてみた~

6月30日 もうこれ以上騙されない!学費無償化勉強会 講師:入江公康さん

7月 7日 高いねん学費!どやさ奨学金!学費奨学金問題勉強会 in 大阪

7月14日 教育の機会均等を!デモ ~学費・奨学金は問題だらけ~
 関連記事:デモの目的、問題意識、デモを行うということ
 デモまであと大体24時間! 賛同人メッセージをまとめてみた!!

7月26日 全国学費奨学金問題対策委員会の夏の大感謝交流会@なんとかBAR


*2014年*

1月31日 オープン会議

2月 3日 東京都知事選挙候補者へ公開質問状提出
 都知事選候補者への公開質問状を提出しました(提出候補者一覧)
 公開質問状への返答!

2月23日 学費・奨学金ってどうして問題だらけなの?勉強会



(2014年3月18日現在)